降車時確認式(押しボタン式)のシステム
車両のエンジン停止後、「席に人がいないか確認し、後方ボタンを押してください。」という音声ガイダンスが5分間連続して流れ続け、運転者等に車内の確認を促します。
車内後方に設置された「下車確認ボタン(赤)」を押すと、音声ガイダンスが停止します。
5分以内に確認を行わないとブザー警報が作動
エンジン停止後、音声ガイダンスが流れ、その後5分以内に、「下車確認ボタン(赤)」を押さないと、大音量のブザーで車外に警報します。
エンジン停止後、車内確認を忘れて車両を離れた場合に、置き去りの可能性があることを想定し、車外に警報するといった仕組みです。
※この仕組みは、2022年12月20日策定の「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン(国土交通省)
※3
」において規定された主な要件を満たしています。
万が一の置き去り時に備えた非常用ボタン
乗員が車内に閉じ込められた場合に備え、強制的に大音量ブザーを作動させる「非常ボタン(黄)」も搭載しています。
もし幼い子どもが取り残されてしまった場合、力が足りず、自力でクラクションを鳴らすことができないことを想定し、子どもの力でも簡単に押せるような設計になっています。
もちろん子どもの手が届く位置に設置しますが、エンジン停止時のみ作動するボタンとなっており、子どもがいたずらで押してしまうリスクにも対応しています。
子どもがいたずらできない位置に設置
バスの乗員が幼児などの子どもである場合を想定し、いたずらで「下車確認ボタン(赤)」を押してしまわないよう、送迎バスなどの車両では、比較的高い位置に設置します。
※この仕組みは、2022年12月20日策定の「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン(国土交通省)
※3
」において規定された主な要件を満たしています。
送迎用バス置き去り防止装置の設置が義務化されます
2023年4月1日から、全国の幼稚園・保育所・認定こども園・特別支援学校などの送迎バス、合わせて約4万4000台を対象に、安全装置の設置が義務付けられます。
都道府県による指導監査などで、適切な対応が行われているかを確認し、義務違反が明らかになった場合には、業務停止命令の対象になり得るとした上で、命令に従わない場合は罰則を科することもあるとしています。
設置には1年間の経過措置が設けられます。